かえるくんのおうちラボ blog

おうちでぼんやりと思うこと

大晦日のなんてことない入院の日のことを書く

2022年は今日で最後です。

入院したままの年越しは大学生のとき以来なのかな。

1週間に1人だけ15分まで面会できることになってるので、妻と面会をいつにしようかと話していたけど、氏神さまにヒトガタを納めるので31日に来てもらうことになりました。

入院の時に一緒に持ってきたヒトガタ

前日から「子供達がミスド食べたいっていうから買いに行くけど、ドーナッツ持って行く?それとも伊達巻とかなにか欲しいものある?」と聞かれたけれど、我ながら意外なほど欲しいものはなくて、今回の入院ではがまんするということもなく、かなり素朴な病院の食事だけを食べています。

結局お願いしたのはちょっとしたものばかりでした。

もってきてもらったのは、本と、栞と、ちょっと長いライトニングケーブルと、リステリンのサンプルボトルに入れた中性洗剤と、バイクのガレージで履いているビーサンと、オージスのカラ容器に詰めた焼きミョウバンとタルクの混合粉末です。

焼きミョウバンとタルクの混合粉末は靴の中敷にふりかける粉で、子供のスパイクに使っていました。らくちんなNAOTのコルク底のサンダルを履いていたのですが、シャワーの後にすぐに履くのでちょっと湿っぽくなってきたのでビーサンと一緒に持ってきてもらったのです。

さっそくドバー。

ビーサンはガレージで使っちゃだめなヤツです。格安衣料店のワゴンで300円くらいで買ったのですが、ものすごく気に入って10年くらい履いています。もう底が怪しくてあれからずっと探しているのですが見つからないので見かけた方は教えてください。

それはさておき、アルコールをこんなに飲まないのも何年もなかったな。病院のだれもが過ごしやすいように気を配ってくれて、ちょっとしたことにごく自然なホスピタリティが感じられます。家族との面会は制限されているし、看護師さんは点滴のときに無造作に手の甲におっぱいを乗っけたりするので指摘するものなのか困ったりもするけれど私は元気です。

ぼくがなんで穏やかに、アルコールもなく安静にして決められた飲水量と食事を守って治療を受けられるのか不思議で、提供される医療や看護に助けられて、納得できている治療だからかなと思ったりもしたのですがやっぱり少し違うようです。あ、助けられて感謝しかないのは本当になんだけど。

これはまあ気づいちゃったけど、うんざりしてるからだ。かなり恥ずかしいとわかってて書くけれど、なんていうか学生の頃にクローン病を発症してから「自分の体調に邪魔をされて、一度も全開の自分で勝負できてない」という思いがほとんどの時には感じないけどずっとうっすらあるのかな。だから今年二度目の入院で、もういい加減うんざりなのでこういうのは終わりにしたい、という気がしてる、という程のこともなくでもちょっとしてるからこんなに静かに治療を受けているんだろう。

とか書いたが、こんなふうにのんびり過ごすのもぼくはとても合ってるなと感じて、入院はずいぶんとたのしくてテクテク歩いている。

病院の中庭のディストピア感がかなり良い。

 

そして顔に見えるものを見つけるのが大好きで、多分ぼくはパレイドリア気味なのだが病院でいろんな顔に挨拶して回っているので、みんなも挨拶していいよ。

いきなりの挨拶にちょっとだけ驚いてるけどリアクション薄め。

なかに入ってるレシーバーのジャックを差し込むところの窓を開けてご挨拶。

多分エサを探してるとこ

今度は驚いてほんの少しだけムッとしてる。さっきの顔の勝気な弟の方だろう。

キノコさんだけど挨拶でみずから男の子と名乗るスタイル

意味はないけど素朴でおいしい食事を振り返りながら今年の残りをすごしてみる。

おいしいのは本当なのだ。

そうそう、特に欲しいものもなく、ご飯に病院のご飯に満足している感じだけど、どういうわけか入院3日目にはMacの壁紙は12月16日に食べた関内のラーメン二郎の汁なし二朗粉チーズトッピングに変更しました。

早く退院して来年もいっぱいラーメン食べるぞー。みんなみんな良いお年を。

 

- - - - - - ✂︎ キリトリ- - - - - - 
なんだか、のんびり過ごそうと焦ってるような変な感じがわからなかったんだけど、書いてみると普通にのんびりしてきたよ。

やっぱりお蕎麦がたべたいなと思って夜にどん兵衛買ってきて、行く年くる年をみながら食べて、FaceTimeで家族に蕎麦たべてるとこを見守られつつカウントダウンと新年の挨拶をしてから、おもしろ荘を観て寝ました。

2022年おつかれちゃん。2023年よろしく。