かえるくんのおうちラボ blog

おうちでぼんやりと思うこと

島根県、聖火リレーやめるってよ

  島根県知事は聖火リレーを中止しようかなって。

2月17日に島根県の丸山知事が聖火リレーの中止を検討するという表明をしました。

digital.asahi.com

くまなくニュースを見ているわけではないけれど、オリンピックに関する公式なアクションで中止を検討をするという表明は初めてではないだろうか。
全国的にはわりと小さな扱いのこのニュースだけど、ぼくはとても大きな意味を持つニュースだと感じています。 

聖火リレーの中止を検討するという表明」が持つ本当の意味

ぼく自身はオリンピックの開催は無理じゃないかと考えているけど、関わり方が違えばいろんな意見があることもわかる。
けれど、この意思表明のポイントは、聖火リレーやオリンピックそのものの開催の可否や、まして国や東京都に対する意義申し立てのカードとして聖火リレーの中止に言及することの良し悪しについての議論を起こしてくれることではない。
いまの世界の状況では、少なくともオリンピックの開催と中止の両方の検討をするのが当然のことなのに、中止についてはタブーのように一切検討されなかった、この状況がいかに異常であったかを浮き彫りにしてくれるということに大きな意味があるのだ。

プロセスの不透明さはオリンピックに関する戦略のなさ。

そもそも普通に考えると、状況によってはどの時点でも中止があり得るオリンピックの開催を本気で考えているなら、中止を判断するプロセスを明確に説明することが何より大事なことなのだ。

例えば・・・

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  • covid-19に沈む世界を勇気付けるために今こそオリンピックを開催する(本当か?…)

  • ただしこの大会がcovid-19の新たな脅威拡散や収束の妨げになってはならない

この方針に基づいて開催の可否について、遅くとも△月□日までに世界の以下のような情勢をもとに判断する。

  • 開催国である日本では、1日の感染者数が・・・

  • 参加国については○○、

  • 移動手段については〇〇、観客については〇〇、海外からの選手・観客の滞在中は○○

なお△月□日以降であっても(大会開催中であっても)以下の場合には中止の判断を行い、感染制御を最優先とし選手・観客を含め大会参加者は日本政府の指示のもと・・・

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未確定なことが多くても、こんなふうに大筋の方針といつまでに何を根拠に決定するのかプロセスをまず明確にしなければ始まらない。その上で、ワクチンの接種状況や治療に関する新たな知見をもとに判断材料や具体的な数値は柔軟に変えていけばよいのだ。(ちょっと考えただけでもやっぱり開催できるとは思えないけど)

「やるかどうか情勢をみて柔軟に考えます」という言葉には何の情報も含まれないし、そもそも「中止は考えていない」ならなにも考えていないのだ。

オリンピック問題はそのまま日本のcovid-19対策が戦略になれない原因に通じている

この「プロセスの説明を軽視する」という病気は、安倍政権のころから本当に根強く続いている。そしてこの病気はおそらくとても深刻なレベルで日本中のあらゆるところに深く強く浸透して蔓延していて、残念ながらぼくの職場でも同じ傾向がはびこっている。

そしてプロセスを明らかにしないというこの態度こそが、日本のcovid-19対策がいつまでもフラフラとその場しのぎの対策のままで戦略になれない原因なのだ。
でも長くなったからこの話はまた今度。

はじめてのエントリー

なんとなくアカウントを作っていたけれど、Blogのエントリーは今日が初めてでした。
ぼくはその日にあったことや見聞きしたことを、よくお風呂の中でぼんやりと思い返しています。けれどすぐに忘れてしまうので、何かに書いておこうかなと思ってHatenaに登録したのです。しばらくほったらかしていたのに、ずいぶん堅い話題ではじまってわれながらびっくりです。