旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の報道でずっとモヤモヤしていることがある。
ひとまずいまの旧統一教会問題の扱いを整理するとこうだ。
- 旧統一教会=現世界平和統一教会は霊感商法や洗脳など非道な方法で資金調達を行なっており多くの悲劇をうんでいるけしからん宗教だ。
- 自民党の議員が旧統一教会に選挙で協力してもらってるなんてとんでもない。
- 旧統一教会と接点があるのは誰だ!
- 自民党としてはもう絶縁します。ごめんねー。 ←いまここ
そうじゃない。これでは致命的に欠けている情報があるのだ。
旧統一教会問題を整理すると、自民党議員と旧統一教会の関係はシンプルにこうだ。(おそらく自民党だけではないが)
そして、いまこの接点を持つ議員がどの程度いるのかが取り沙汰されている。
だが本当に知りたいその見返りに何が行われたのかと言う情報が致命的に欠けている。
これはもちろん国民をどれほど裏切ったかという点でも重要な情報だけどそれだけではない。
そもそも旧統一教会をカルトとして糾弾する法律がない以上、接点を持つだけでは公民党と創価学会の関係とあまり変わらないように思う。具体的な利益誘導が明らかになって、初めて公職選挙法のような選挙犯罪として司法の場に持ち込める可能性があるんじゃないだろうか。
マスコミはビデオレターをみつけて喜んでる場合じゃない。教団への直接的、間接的な利益誘導や教義に沿った政策なんかを全てリストにして、旧統一教会の影響を白日の元に晒すことができた時に、やっと権力への監視や市民に必要な情報を届けるという報道の使命を果たしている事になるのだろう。
そして、教団の要求は利益供与や政策への働きかけだけではない可能性すらある。
教徒の直接的な中央への派遣だ。
こうなると公設・私設秘書だけだはない。内閣は2014年に内閣人事局が設置を決めて以降、内閣官房副長官や事務次官をはじめ600人の官僚トップの人事を左右できちゃうのだ。
そしてもうひとつ、GoToやアベノマスク、オリンピックなどで腐るほど中抜きされたお金はどこへいったのか。電通やパソナや、異常な親密さを感じさせる森友学園・加計学園を当時の安部総理に結びつけたものにきな臭いものはないのか。
ちなみに旧統一教会の教義はぶっ飛んでいる。
日本は"エバ国家"で「サタン(悪魔)の国[30]」であるとの反日教義が教えられている[31][21]。また、エバ国家である日本のLGBTや同性婚、夫婦別姓は「共産主義」とされ、認めさせてはならないと説いている[21][22]。文鮮明の教え(教義)の一つとして、文教祖の恨(ハン)を晴らすのは「エバ国家日本をアダム国家韓国の植民地にすること」「天皇を自分(文鮮明)にひれ伏させること」としている[32][33][34][35]。(wikipediaより)
それでも現時点では宗教の自由の観点からは、例えば政治家が自ら旧統一教会の信者として教団に有利な政策を支持したとしても何ら罪にはならない気がする。
まずはすみやかに
- 選挙応援の見返りとして何が行われたのか。(クロの部分)
- 旧統一教会の教義や思惑に有利に働く政策がどれだけ行われたか(グレーの部分)
- 旧統一教会と接点のあるものは官僚、秘書、民間を含めて現政権と関与する団体にどれだけ存在するか。
を明らかにして、旧統一教会と政権の結びつきと政府中央への影響を正確に押し測る必要がある。
その上で、カルトという国際的資金調達を行うテロ組織にも似た犯罪集団として、その活動を厳しく取りしまる法をどうするか、という議論に進まなければならない。
あきらかにカルト天国で日本はやばい状態なのだ。